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    皆さんはマイセンという陶磁器をご存知でしょうか?
    食器好きならば誰もが耳にしたことのあるドイツの磁器ブランドです。
    その歴史は長く伝統的であり、1710年の創業以来300年以上たった今でもあらゆる西洋食器の頂点に君臨し続けています。
    それほど長い間、マイセンの何が人々を惹きつけてきたのか?
    今回はそんなヨーロッパの名釜・マイセンの歴史やその美しい魅力を紐解いていきます。

    マイセンの歴史

    大航海時代も終わりを迎える17世紀、ヨーロッパでは東洋から海を渡ってくる白磁が大変な人気を博していました。
    その当時、日本や中国で作られた磁器は、その透き通るような美しさから「白い金」と称され、芸術品としては高値で取引され、王侯や貴族は夢中になってコレクションしていました。
    ドイツ北部のザクセン公国を統べる選帝侯アウグスト強王も、そんな白磁の魅力に取り付かれたうちの一人でした。
    アウグスト強王は自身が虜になると同時に、逼迫した国の建て直しを図るため、自国での白磁器作りを命じます。
    しかし純白で薄く、硬い磁器の製造方法など未だヨーロッパにはなく、強王他、列国の貴族や王たちはやっきになってその製法を見つけようとしていました。

    そんな強王の前に現れたのは錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガー。
    金を作り出せるとホラを吹いていたこの男は強王に見込まれ、「白い金」を作るまで外に出てはいけないと、なんと城に幽閉されてしまいます。
    ベトガーは自由のためにしぶしぶ白磁器の作製に取り掛かり、城の中で研究の日々を過ごしてゆきます。
    幸いにもザクセンは鉱山資源に恵まれた環境であったので、ベトガーの研究室には毎日あらゆる資源が運ばれてきました。
    そしてカオリンという鉱物が、高い温度にでも耐える磁器を作り出すのに必要だと発見し、1709年、遂にベトガーはヨーロッパで初の白磁器を完成させます。
    ヨーロッパ初の偉業を成し遂げたベトガーでしたが、強王はその製法を門外不出とするため、アルブレヒト城の中に用意した白磁工場の中に再びベトガーを、今度は死ぬまで城へ幽閉してしまいます。
    白磁工場で出来上がった白磁に染付をする研究を命じられたベトガーは、工場に幽閉されながら、1717年に染付磁器の焼成にも成功します。

    ここから、マイセンの染付の歴史も始まります。
    しかしベトガーは自由のないストレスのため毎日酒に明け暮れ、白磁誕生の10年後、1719年に37歳の若さでこの世を去ってしまいます。
    一方、出来上がった染付に満足したアウグスト強王はドレスデンにツヴィンガー宮殿を建設し、そこにコレクションした膨大な量の東洋の磁器を収蔵しました。
    その中には日本の古伊万里が1000点、柿右衛門は200点以上あったとされています。
    1733年にアウグスト強王が没した後も、「マイセン人形」などの陶器人形の製作や、今日までヨーロッパ一と人気を誇る「ブルー・オニオン」の文様の開発など、マイセンは様々な芸術家や職人にリードされ、西洋陶器の最先端に居続けてきました。
    一人の錬金術師が成し遂げた偉業が、以後300年以上も続く西洋一の名釜へと進化を遂げたのです。

    「双剣」マークに隠された秘密

    マイセン製品の裏底に記載されている「双剣」マークは、1722年に採用され以来時代とともにその形を変えて現在まで受け継がれています。
    手書きで製品一つ一つに施されているため、唯一無二の貴重な印であり、その製作年代を判断するのにも貴重な手掛かりとなります。
    双剣マークとなる前はアウグスト強王の名前(アウグスト・レックス)のイニシャル「A・R」が描かれたり、何も描かれなかったりした場合もあり、高品質を保障するにはあまり良いとは言えませんでした。
    そこでベトガーの後継者であるシュタインブリュックは、アウグスト1世、2世の紋章をモチーフとした「双剣の文様」をコバルトブルーで描くことを提言し、この提言が採用されたため、「双剣マーク」は広く知られることとなったのです。
    1875年以降は双剣マークが国内外で商標登録され、法的にも保護されているこのマークは、「シュベルトラー」といわれるマーク専門の絵付け師(男性なら「シュヴェルトラー」女性なら「シュヴェルトリン」)によって手書きで刻印されています。
    時代によって工場監督によって変化していった双剣マークは、今では美しい形に統一され、マイセンの顔となり人々に知られています。

    ギフトにも最適!おすすめのマイセン3選

    1「波の戯れ」

    真っ白で滑らかな表面はまるで波打っているようなレリーフがデザインの「波の戯れ」シリーズ。
    シンプルで静けさを感じる形にあえて色を使わず、料理を引き立てるような、「用の美」に徹底したシリーズです。
    無垢で品のあるデザインは、どのーンにも明るさと調和をもたらし食卓が華やぐことで、普段使いから来客用まで、ギフトとしても人気の理由となっています。
    このカップアンドソーサーは、カップの外側とソーサーの内側の模様が真っ白な磁肌に反射しあってできるさざ波のような模様がとても美しいですね。

    >「波の戯れ」はこちら

    2「剣マーク」

    マイセンの証である双剣マークが底ではなく表面に堂々とデザインされているシリーズ。
    人気の使いやすいフォルムに実用的なシンプルデザイン、コバルトブルーで一つ一つ描かれた双剣マークは、他のどの逸品にも劣らない気品と気高さを放っています。
    一見控えめですが、一目でマイセンとわかるので贈り物や来客用に人気のシリーズです。

    >「剣マーク」はこちら

    3「ブルー・オニオン」

    マイセンといえばこの「ブルー・オニオン」シリーズです。
    マイセンの中でも群を抜いての人気を誇るこのシリーズ、その名前のとおり青いタマネギが描かれているように見えますが、この呼称には面白い定説があります。
    ブルー・オニオンは、1739年に絵付け師クレッチマーが中国の染付けの技法を用いて完成させました。
    完成した初期は、模様も中国の皿の模様を忠実に描いており、そのためヨーロッパには馴染みのない石榴(ざくろ)の実を玉ネギと勘違いし、「ブルー・オニオン」と呼ばれることとなったそうです。
    中国では昔から絵付けの模様に「豊穣」や「長寿」といった意味をもつ石榴や桃の果物がよく描かれ、そのおめでたい意味をもつものと、マイセンの勘違いが起こした東西のコラボレーション作品といえるでしょう。
    ブルー・オニオンは「下絵付」という修正の効かない技法で作られ、目を凝らせば絵付師の完璧な筆先が生み出す完璧な模様を見ることができます。
    この完成度の高さ、美しさからマイセンのブルー・オニオンは余りにも有名で、完成初期から絶大の人気を誇ってきたシリーズです。
    模様も縁起の良いものが詰まっていることから、お祝いなどの贈り物としてよく選ばれています。

    >「ブルーオニオン」はこちら

    まとめ

    いかがでしたか?
    西洋陶器の始まりと繁栄を担ったマイセンストーリー。
    300年の歴史を持つ背景には、時代の移りや人々の情熱が様々にあったのですね。
    マイセンが生み出す手工芸の伝統と、現代でも愛され続ける造形や絵付けは、誰の目にも素晴らしい芸術品に映るでしょう。
    その証に昔より多くの王族や貴族に始まり、現代でも世界中のコレクターや大切な人へのギフトなどには選ばれ続けています。
    普段の生活の中に一つ、マイセンの陶磁器が加わることにより、清楚さや華やかさで空間が演出されることでしょう。
    今回ご紹介したのはごくの一部の商品です。
    皆さんも、ぜひ、お気に入りのマイセンを見つけてみてください。